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Appendix

1996応用超電導会議(ASC96)報告
会議名:1996 Applied Superconductivity Conference
(1996応用超電導会議)
開催日:平成8年8月25日〜8月30日
開催場所:David L.Lawrence Convention Center
Pittsburgh,Pennsylvania,USA
参加者:菅原一美(シップ・アンド・オーシャン財団)
1.調査の概要
1996年8月25日〜8月30日に亘って、アメリカ ピッツバーグ市で開催された1996応用超電導会議(ASC96)に出席し、その概要について報告する。
この会議は、超電導技術関連の国際会議としては最大規模の会議であり、高温超電導体、超電導応用技術等を主要テーマとして米国で年一回開催されている。
会議のSessionおよび論文数は、Plenary3件、Special4件、Oral 209件、Poster 1018件で、Oral Sessionの次にPoster Sessionと交互に行われ、Ora
l Sessionは4ケ所の会場でOHPを用いて行われ、Poster Sessionは一ケ所の会場に掲示板を並べ3時間毎に入れ替えがありそれぞれ発表が行われた。
会議参加者総数は約2000名(論文著者・共著者約5500名)で、国別の内訳は米国、日本、英国、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、中国、韓国、インド、イスラエル等10数カ国におよび各国の超電導に関する関心の高さが伺えた。
以下に超電導電磁推進関係の発表内容について報告する。
8/28AM8:00からPlenary Sessionとして米国MIT Plasma Fusion CenternのD.Bruce Montgomery氏が「The Future for Large Scale Applications」と題して、これまでに開発された超電導応用機器およびこれからの超電導応用について講演があり、その中で「ヤマト1」とリニアモーターカー山梨実験線がOHPにより紹介があった。全般を通して見ると超電導応用は、民生用として開発推進している国のなかでは日本が一歩先を進んでいるとの印象が強かった。
超電導電磁推進船に関する論文発表は8/27午後に行われたPoster Sessionの中国北京電工研究所Yunjia Yu氏の4T、ダイポール磁石を用いた超電導電磁推進装置の紹介(LHB10)と米国ロッキードのH.Gurol氏の超電導電磁推進潜水艦の計画(LHB9)およびイタリア パドラ大学のM.Andriollo氏の超電導電磁推進に関する解析(LHB11)の3件が予定されていたが、中国Y.Yu氏当人は会議に出席しておらず代理人がPosterを紹介しているのみであり、詳しいことは聞けなかった。また、米国H.Gurol氏とイタリアM.Andriollo氏については、論文表題はあったが会議には欠席しており、Posterの紹介はなかった。

 

 

 

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